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SOLUTION CASE

解決事例

D-2 受任後刑事事件の一審での執行猶予判決が控訴審で取り消され、民事裁判では6200万円の賠償が認められた事例

受任前 賠償額未提示 刑事裁判の一審で加害者に執行猶予判決

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受任後 刑事裁判で一審の執行猶予判決が取り消され実刑判決となり、民事裁判では判決で6200万円の賠償が認められた事案

 

依頼者  事件当時9歳男児のご両親

 

事故状況 

被害者が自転車で青信号に従って横断歩道を横断しかけたところ、左折しようとした大型トラックに巻き込まれたという事故

 

負傷部位/傷病名/入通院経過

外傷性ショックにより死亡

 

事案の詳細

依頼者の方は、大型トラックに巻き込まれて亡くなった小学3年生の男の子のご両親でした。損害賠償額の提示前に刑事裁判が先行しており第一審の判決で加害者に執行猶予判決が出て納得できないので検察官に控訴して欲しい、と言ったが控訴しても変わらない、と言われたということで非常に憤慨して来所されました。

第一審では特に被害者参加はされてなかったところ、被害者参加するためにもまず検察官に控訴してもらう必要がありました(刑事裁判では控訴することができるのは検察官だけなのです。)。第一審の判決を見せてもらいましたが、加害者を執行猶予とした理由について不合理な部分がいくつもあったので、まず第一審判決で加害者を執行猶予としたことがいかに不当かを詳細に記載した控訴を求める意見書を検察官に提出しました。検察庁内部で協議された結果、高等裁判所に控訴されました。控訴審ではお母様が被害者参加され私も被害者参加弁護士としてサポートしました。お母様がお子様を亡くされた悲しみを裁判官の面前で述べられ、また検察官も加害者の運転の危険性を立証した結果控訴審では執行猶予が取り消され実刑となりました。刑事裁判で加害者が実刑となったのちに民事訴訟を提起しました。民事訴訟では、6200万円の支払いを命じる判決が下されました。いくら賠償金が支払われてもご両親の苦しみ、悲しみが癒えるものではありませんが、裁判で一つの結論が出たことがご両親の止まっていた時間が動き出すきっかけになって欲しいと願います。

取得金額

受任前の提示額          未提示

受任後の合計取得金額(判決)   6200万円